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2009/01/23

人生の大事なことは「巨人の星」が教えてくれた

コネタマ参加中: 思い出の“スポ根マンガ”は何?

「マンガ」というカテゴリで語るのは少々困る。
というのも中学生くらいまで、マンガ雑誌を読むことがほとんどなかったのだ。
田舎暮らしで本屋がない、あるいはあっても品揃えが少ないといった理由もあるが、最大の理由は親の方針と経済的な理由だと思う。
うちの親の家計の方針は食費が優先。
その後に衣料・住居が来る。
娯楽は最後。
子供にマンガ雑誌などは読ませないという方針だった。
実際、若かった両親の収入は乏しかった。
だからマンガというよりテレビのアニメでスポ根を知ったのだ。
それはもちろん巨人の星
私の人格の数パーセントは「巨人の星」でできているかもしれない。
というのは大袈裟だが、実際「巨人の星」を見たおかげで大人になってから様々なことに気付くことができたのだ。

まず「巨人の星」で凄いのは、格差社会どころじゃない貧富の差。
主人公の貧しい暮らしはいまさら言うまでもない。
しかも小学校の時には家が貧しいことから泥棒の疑いをかけられたり、青雲高校でもなんだか肩身が狭そうだった。
左門豊作も多くの弟妹を抱え苦労していた。
かたやお金持ちはとことん金持ちだ。
伴宙太しかり花形満しかり。
しかも金持ちにも二種類あるということが子供の私の目にもはっきりわかるのだ。
成金趣味の伴家に対して紳士的な花形家。
金持ちの種類がわかるアニメってあまりないような気がする。
(「エースをねらえ」のお蝶夫人の家は後者か)
とはいえ、貧乏でもちゃんと自尊心を持っている星家や左門家の人々は強い。
スポーツ根性という言葉だけではくくれない、人間としての性根がすわっている。
襤褸は着てても心は錦、というやつだ。

さらに凄いのは戦争の歴史が野球とは決して無関係ではないと教えてくれたこと。
私が沢村投手の名を知ったのは「巨人の星」だ。
吉原選手もそう。
戦前の名選手達が次々に召集されて死んでいく戦争。
子供心に衝撃だった。
しかも、ベトナム戦争の英雄にまでなったライバル、オズマの死。
ベトナム戦争がまだ終わっていない時期だったので、ショックだった。
これを書くために「巨人の星」について検索していたら、オズマの死は原作にはなかったとのこと。
「ベトナム帰還兵問題」にも通じる物語を描いたアニメ版の製作者の先見の明には驚く。
ともあれ、戦後の野球界の復興は多くの名選手の喪失もあり大変なことだったのだろうと、年をとるにつれわかってきた。
(野球界だけではないだろうけれど)

他にも「前のめりに倒れる」とか「おーい雲」とか、まだまだあるけれど語るのはこれくらいにしておきたい。

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